この数字が何かわかりますか??
2020年の家庭における不慮の事故で亡くなった人の数です。
こちらの数字は、厚生労働省の「人口動態統計(2020年)」によるものです。
交通事故で亡くなった3,718人の約4倍の人が家庭内の事故で亡くなったことになります。
住まいは人の暮らしの中心であり、最も安全で安心が出来る場所であるべきです。
しかし、現実は家の中は安全・安心とは決して言えないのです。
では、実際に家庭内における不慮の事故による死因は何が多いのでしょうか?
下記の図をご参照ください。
特に多いのは、「不慮の溺死および溺水」が家庭内事故の4割を占めます。
この要因に挙げられるのは、浴室内外の気温差が引き起こす「ヒートショック」による
心筋梗塞や脳卒中などを引き起こして溺死等に至るケースが多い。
そして、このようなケースが多いのは高齢者になります。
下記の家庭における不慮の事故による死亡者数の年齢別割合をご覧ください。
家庭内で起きる死亡事故は65~79歳が33.0%、80歳以上が54,3%と、
高齢者の割合が9割近く占めています。
一般的に考えて、高齢者の住まいは築年数が古い建物が多いので必然的に
断熱性の低い住宅が多いでしょう。
また、古い住宅では、「転倒・転落」の要因になる段差や急勾配な階段が多く、
足腰が衰え、骨が弱くなった高齢者の場合、大けがになることもあります。
データで示されている通り、実は高齢期の住まいには目に見えない危険が潜んでいます。
バリアフリーにすることで転倒事故を減らすことは出来ますし、
断熱リフォームをすることでヒートショックを減らすことも出来ます。
暮らしの中心である住まいについて
事前に対策することで防ぐことが出来るのです。
このデータを見て、あなたはどう思いましたか??